せっかくカナダに長期滞在しているから、オーロラを見に行きたい!有名なのはイエローナイフかホワイトホースだけど、結局どっちがいいんだろう?
カナダに来たらしてみたいことと言えばオーロラ鑑賞ですよね!人生で一度はしてみたいこととしてオーロラ鑑賞を挙げる人も多いと思います。
オーロラシーズンは8月中旬から9月下旬、11月中旬から4月下旬と言われています♡
カナダが誇る2大オーロラ観測スポットには「ホワイトホース」と「イエローナイフ」があります。
ホワイトホースとイエローナイフはそれぞれ違った特徴と良さを持っています。今回は筆者がオーロラ鑑賞ツアーに参加するにあたり知らべてみて分かったこと、実際に経験したこと、友人からの情報をもとに
・ホワイトホースとイエローナイフのどちらが良いか
・それぞれのメリット/デメリット
・オーロラ鑑賞を確実にするためのポイントと注意点
の3点にまとめてご紹介していきます。
ホワイトホースVSイエローナイフどっちを選ぶ?
ホワイトホースのメリットとデメリット
【メリット】
・バンクーバーからの移動時間が短い
・オーロラの他に観光スポットが多い
・イエローナイフより気温が高い
【デメリット】
・イエローナイフに比べてオーロラ出現率が若干低い
オーロラ観測にホワイトホースを選ぶメリットとしては、バンクーバーからの移動のしやすさが挙げられます。バンクーバーからは飛行機の直行便が出ており、飛行時間約2時間半ほどで行くことができます。
ホワイトホースの空港から町の中心までは約5kmほどで、シャトルバスも出ています。タクシーを使っても約5分くらいで行くことができ、20ドルくらいで済みます。
-20度の雪の中、キャリーケースを持っての移動はとっても大変なので、空港から町までが近くアクセスが良いのは嬉しいポイントです。
またホワイトホースを選ぶ一番のメリットは、町の大きさとオーロラ以外の観光スポットがある点だと言えるでしょう。
ホワイトホースのダウンタウンと言われる町の中心地は、Real Canadian Superstoreリアルカナディアンスーパーストアや、Walmartウォルマート等の大きなスーパーが揃っており、レストランやカフェもたくさんありますので、滞在中の食事に困ることはありません。ただダウンタウンの街歩きをするだけでも十分に楽しめます!
ホワイトホースがあるユーコン準州には大自然の中ゆっくり温泉を楽しめるタキニ温泉(※2021年現在リニューアルのため一時的に閉まっていますが、新しくなって2022年オープン予定!)や、観光列車のホワイトパス&ユーコンルート(※2022年現在5月末から9月末まで営業)、世界遺産のクルアニ国立公園など、オーロラ観測以外にも楽しめる観光が豊富です!
さらに寒いのが苦手なあなたに朗報ですが、ホワイトホースはイエローナイフに比べて気温が高いです。高いと言っても、12月・1月の平均気温を比べた際に、イエローナイフがマイナス30度近くまで下がるのに対して、ホワイトホースはマイナス20度程度にはなります(期待させてしまってすみません…)。ですがマイナスの世界の10度の差って大きいですよね。寒いのが苦手な方にはこの気温の差もどちらに行こうか決める際の要因になるかもしれません。
デメリットとして挙げられるオーロラ鑑賞率の低さですが、「低い」とは言っても3日間の滞在で確率は約90%はあると言われています。これはイエローナイフの3日間で約95%の確率とさほど変わりはありません。
イエローナイフのメリットとデメリット
【メリット】
・ホワイトホースよりオーロラ出現率が高い
【デメリット】
・バンクーバーからの移動時間が長い
・街の規模が小さく、オーロラ観測以外の観光スポットがない
・ホワイトホースより気温が低い
イエローナイフを選ぶ最大のメリットは、オーロラ出現率の高さです。3日間の滞在でオーロラを見ることができる確率はホワイトホースが約90%あるのに対し、イエローナイフは約95%です。
せっかくお金をかけて極北に行くのですから、絶対にオーロラを見て帰りたい!オーロラを見れずに帰るなんてしたくない!!という方にとって、その5%の差は大きいと言えるでしょう。
そんなイエローナイフのデメリットとして挙げられる1つ目は、バンクーバーからの移動が少し大変だという点です。
バンクーバーからイエローナイフに行く直行便は無く、一度カルガリーでの乗り継ぎが必要になります。そのため、全体で5時間~6時間の移動時間が必要になるでしょう。カナダ国内の移動なのに飛行機の乗り換えが必要になるのも、少しストレスになりますね。
2つ目のデメリットとして挙げられるのは、オーロラ観測以外にすることがあまり無いという点です(笑)イエローナイフの街の中心地、と言える場所にもカフェやレストランの数はそれほど多くなく、待ち歩きしたりショッピングしたりして楽しむのは難しいかもしれません。
イエローナイフでできるオーロラ観測以外の観光といえば、カヌーやハイキング、アイスフィッシングやスノービルなど自然を満喫して楽しむアクティビティがありますが、これらのことは全部ホワイトホースでも楽しめるアクティビティですので、「イエローナイフだからできること・行ける場所」というのが特別無い、とも言えます。
さらに冬のイエローナイフの気温はマイナス30度、ホワイトホースの気温はマイナス20度と、イエローナイフの方が約10度も寒いです。マイナス20度も30度もさほど変わらない、という意見もありそうですが、寒いのが苦手な方にとっては大きな問題になりそうです。
重要視するポイントで選ぼう
オーロラ観測確率を絶対重視なら…イエローナイフ
行くからには絶対にキレイなオーロラが見たい!少しでも見れる確率が高い所に行きたい!という方にはイエローナイフがおすすめです。
移動時間の長さや、気温の低さ、他の観光地の少なさ等、ホワイトホースと比べて劣る部分もありますが、やはり3日間滞在でのオーロラ観測確率95%は魅力的です。
しかし、オーロラは自然現象です。3日間滞在しても雪の日が続けば見れないこともありますし、見れたとしてもうっすらとしか見れなかったりもします。万が一オーロラが見れなかった時に、ホワイトホースだとオーロラ以外の観光の思い出ができますが、イエローナイフはその他の観光の思い出が作りにくいと言われています。
イエローナイフの街自体がそれほど大きくないので、滞在中のレストランに少しだけ困ることもあるかもしれません…。コーヒー好きの友達が、「スターバックスすら無かった!」と文句を言っていましたが、ティムホートンはありますよ!(笑)
万が一見れなくても、イエローナイフでのオーロラ観測ツアーでは、ティビーと呼ばれるカナダ先住民のテントでオーロラ出現を待つこともでき、マイナス30度の世界で雪の中を楽しむだけでも十分楽しめると筆者は思います!
カヌーやアイスフィッシング、スノーシューやスノーモービル等、昼間に様々なアクティビティも体験できるので、せっかくの機会に体験してみましょう。
オーロラが見れなくても旅行の思い出を作りたいなら…ホワイトホース
ホワイトホースのオーロラ出現確率は3日間の滞在で90%と言われており、イエローナイフの95%と比べると少し劣ります。
しかし万が一オーロラが見れなかったとしても、ホワイトホースではその他の観光の思い出をたくさん作ることができると言われています。
ホワイトホースダウンタウンには素敵なレストランがたくさんありますし、滞在中の食事に困ることもありません!寿司レストランがたくさんあって驚きました(笑)
ホワイトホースのダウンタウンと呼ばれる中心地を、ユーコン川に添って歩くだけでも楽しいですし、冬のホワイトホースは街中がライトアップされてとってもキレイ!タキニ温泉の大自然の中でリラックスできるホットプールも最高で、超おすすめです。
その他犬ぞりやカヌーなど昼間に様々なアクティビティを体験できれば、夜のオーロラ鑑賞が上手くいかなくても、来てよかった、楽しかったホワイトホース旅行!と思えると思います。
オーロラ出現確率が低いと言っても、イエローナイフとの確率の差は5%です。オーロラ以外の思い出を作りたいならホワイトホースがおすすめです。
オーロラ観測を確実にするポイントと注意点
3日間、可能ならそれ以上のツアー参加
イエローナイフもホワイトホースも、3日間のツアー参加により観測率を90%以上にすることができます。しかし、4日、5日と滞在期間を長くすることによって、より確実に綺麗なオーロラを見ることができるでしょう。
私の友人には、3日間ツアーに参加したが悪天候により一回もオーロラを見ることができなかったという人もいました…。こればかりは運なので仕方ないですが残念ですよね。
オーロラを見ることができても活動が活発なものを見られなければ、写真を撮ってもいまいち綺麗に映らなかったり、見るには見れたけどイメージしてたのと違う…ということにもなりかねません。滞在期間を長くしてチャンスを増やすに越したことはないでしょう。
クリスマスシーズンや人気のツアーは早めの予約を
クリスマスシーズンや年末は、人気なので早めの予約をおすすめします。2週間前だとすでに予約がいっぱいだったりもします。旅行の日付が確定次第、ツアー会社に連絡してみましょう。
犬ソリのツアーは、その他のスノーアクティビティに比べて人気なので、こちらに参加したい方も急いだほうが良いでしょう。筆者が12月中旬に犬ソリのツアーについて複数の会社に連絡してみたところ、向こう1か月は予約が埋まっていると言われたりもしました。
COVID-19に関する情報を必ずチェックする
2022年1月現在、コロナの影響で、営業をしていないツアー会社や、ツアー人数制限を設けている・特別なルールや規則を設けて営業しているところもあります。ホームページが英語なので読むのは大変ですが、COVID-19に関する情報は事前にしっかり目を通しておきましょう。
そもそもイエローナイフがあるノースウェスト準州、ホワイトホースがあるユーコン準州が旅行に対して特別な規則や規制を設けている場合があります。どんなルールがあるのか、必要なものはないか、そもそも旅行者の受け入れをしているか、念のため確認しておきましょう。
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