ワーキングホリデーや学生ビザでアルバイトをする際、多くの人が経験するであろう「飲食店バイト」。初めて英語を使って仕事をするとなると緊張しますし、しかもそれが接客業ともなるとより不安になりますよね。
接客するのって日本語でも緊張するのに、英語だともう心臓バクバクですよねw
今回はそのような皆さんのために、オーストラリア・カナダのレストランで計3年のレストランウェイトレス経験を持ち、現在ホールマネージャーとして働いている筆者が毎日使っている接客英語をご紹介していきたいと思います。
ここで紹介するのは超基本的でベーシックな会話ですが、逆にこれさえ言えれば問題なく接客することができる、というレベルのものを集めました。お客さんが来店してから、退店されるまで、順を追ってみていきましょう!
お客さんの来店~テーブルの案内
Hi there, How are you? For here or to go?
(いらっしゃいませ、こんにちは。店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?)
(いらっしゃいませ、こんにちは。店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?)
店内での食事とテイクアウトのオプションがあるレストランで使えます。店内で食べていくことを「Dine-in」、テイクアウトを「take out」「take away」等と言う場合もあります。オーストラリアでは「take away」カナダでは「take out, to go」を使う頻度が高いです。
Hello, table for 2? This way, please.
(こんにちは、2名様ですか?こちらへどうぞ。)
(こんにちは、2名様ですか?こちらへどうぞ。)
お客様の人数を確認して席を案内するとてもシンプルな表現です。文章自体はとても簡単ですが、失礼な言い方でもありませんし、ぶっきらぼうに感じる表現ではありません。笑顔で対応しましょう。
注文を取る
Hi, how are you today? Are you ready to order?
(こんにちは、ご注文はお決まりですか?)
(こんにちは、ご注文はお決まりですか?)
注文を取りに行くときの表現としては「Are you ready to order?」これさえ覚えておけば大丈夫です。もしお客様にまだ時間が必要であれば「I will be back.(後ほど伺います。)」と言って席を離れましょう。
Would you like something to drink?
(何かお飲み物はいかがですか?)
(何かお飲み物はいかがですか?)
飲み物の注文を取る時に使える表現です。Would you like ~を使えば丁寧な表現にすることができます。
料理を提供する
Excuse me, this is your 〇〇.
(失礼します、こちらは〇〇です。)
(失礼します、こちらは〇〇です。)
Thank you for waiting, 〇〇 for you. Enjoy.
(お待たせしました、こちらは〇〇です。お楽しみください。)
(お待たせしました、こちらは〇〇です。お楽しみください。)
料理を提供する際は、無言で料理を出すよりも、料理名を言いながら出す方が丁寧です。付属のソース等がある場合は「This is the dipping sauce for your fries.(こちらはフライドポテト用のソースです。)」のように説明をつけるようにしましょう。
席を離れる際も、「Enjoy.」「Enjoy your meal.」(お楽しみください。)などの一言を添えるとより丁寧になります。
食事中の見回り、お皿を下げる
Is everything okay so far?
(今のところお食事は大丈夫ですか?)
(今のところお食事は大丈夫ですか?)
Is there anything I can do for you?
(何かお手伝いできることがありますか?)
(何かお手伝いできることがありますか?)
海外のレストランでは、お客様に呼ばれていなくても、たまにテーブルの様子を見に行き必要なものはないか確認するのが良い接客だとされています。もしお客様が、追加の注文をしたい、取り皿が欲しい、お会計をしたい、というような要望がある場合、その旨を伝える機会となります。
Would you like some more water?
(お水をお注ぎしてよろしいですか?)
(お水をお注ぎしてよろしいですか?)
お冷がなくなっていてお水を足しに行く際に使える表現です。日本では何も言わず無言で静かにお水を注ぐことも全く失礼ではありませんが、海外では一言聞くのがベターでしょう(もう食べ終わったのでいりません、と言うお客様も多いです)。
Are you still working on this plate?
(こちらのお皿はまだ食べている途中ですか?)
(こちらのお皿はまだ食べている途中ですか?)
May I take this plate?
(こちらのお皿をお下げしてよろしいですか?)
(こちらのお皿をお下げしてよろしいですか?)
出されたものは付け合わせもすべて食べる、という日本の文化と違い、海外では添えられた野菜やご飯を残す方も多いです。お皿の上のものが全部無くなっていなくても、お箸をテーブルに置いたまましばらくお皿に手を付けていなかったり、テーブルの端のほうにお皿が避けられていたら食べ終わっている合図です。このような表現を使って確認を取った上で、下膳しましょう。
May I get a go to box for you?
(お持ち帰り用の箱をお持ちしましょうか?)
(お持ち帰り用の箱をお持ちしましょうか?)
もしお皿の上に料理がたくさん残っていたら、このような表現を使って持ち帰りの容器が必要であるか聞いてみると良いでしょう。海外のレストランでは、一人前の量が意外と多くて食べきれない、ということも良くあります。
お会計~退店の見送り
Was everything okay?
May I get the bill for you?
(料理は楽しんでいただけましたか?
お会計をお持ちしてよろしいでしょうか?)
May I get the bill for you?
(料理は楽しんでいただけましたか?
お会計をお持ちしてよろしいでしょうか?)
注文した料理が来なかった、料理の味が濃すぎて食べられなかった、このような問題をお会計前に解決するために、「Was everything okay?」のような表現を使ってお食事に問題が無かったか確認すると良いでしょう。
・Are you paying together or separate?
・Would you like to split your bill?
(お会計は一緒にされますか?別々にされますか?)
・Would you like to split your bill?
(お会計は一緒にされますか?別々にされますか?)
まとめて払うか別々で払うのかを尋ねる表現です。そのテーブルを担当しているサーバーとして、どの人がどの料理を注文したのかだいたい把握しておくと良いでしょう。
Thank you very much. Have a good day.
(ありがとうございました。良い一日を。)
(ありがとうございました。良い一日を。)
「Have a good day.」は日本ではなかなか使われない表現なので、最初は使うのに違和感があるかもしれませんが、お客様の帰り際に使えるととてもフレンドリーで好印象を与えることができます。ディナータイムなら「Have a good night.」を使うと良いでしょう。
まとめ
今回はレストランでサーバーとして働く際に使える基本的な表現をご紹介しました。
ご覧いただいたように、特別に難しい表現もありませんし、とてもシンプルで覚えやすいものばかりです。ウエイター、ウエイトレスとして良いサービスをするのに、高等な英会話のスキルは必ずしも必要では無いと筆者は考えます。
カナダもオーストラリアも移民の国で、英語が第一言語では無い人が働いているのは特別なことではありませんし、笑顔で丁寧な対応を心がければ、英語が完璧でなくてもそれについて不快な思いをするお客さんはいません。
大切なのは、完璧な文法や発音ではなく、あなたの接客態度です。
礼儀正しくかつフレンドリーに!せっかくの海外でのお仕事、楽しんじゃいましょう♪
初めての海外レストランでのお仕事、緊張したり不安に思うことも多いかと思いますが、基本的な表現をマスターして貴重な経験を楽しんでいきましょう!
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